掻かなければアトピーが悪化することは無い。
そう思っていた時期がぼくにもありました。
掻かなくてもアトピーは悪化します。
これ、ものすごい大切なことです。
アトピー本人はもちろん、アトピーの家族はこの事実を知っておくだけで救われることがあります。
水疱が破けて肌に穴があく
アトピーの皮膚あるあるなのですが、小さい水ぶくれが密集した状態になることがあります。 魚卵みたいなイメージですね。
からだじゅう、あらゆるところにできますが、経験上、関節付近に多くできるような気がします。
この水疱は非常に強いかゆみを伴います。
がんばって掻かないでいると治る(おさまる)ことも多いですが、関節付近にできた水疱は破れやすいです。
この水疱が破れると皮膚に穴が開いた状態になり、あたかもアトピーで掻き壊したようになります。
しかし、爪で肌を掻き壊した部分と見比べると明らかに違うことがわかります。
写真で見比べてみましょう。 掻き壊した傷口と明らかに性質が違うのがわかると思います。(↓普通に掻き壊した患部の参考写真)
水疱が破れるタイプのアトピーは、関節付近(横しわが入っている領域)にできやすく、広がっていくと関節ぱっくり割れたアトピーが出来上がります。
日常生活レベルの刺激でも水疱は破けてしまう
関節付近の水疱は何もしていないのに破けた!となりやすいです。
関節ではない部分にできた水疱はかゆみを我慢してさわらなければきれいに治ることが多いです。 逆に、関節部分はよく動きますから日常生活レベルでも破けてしまいます。
経験談ですが、水疱の状態でステロイドを塗っても治らないことが多いです。 破れた後、傷口(炎症)になってからステロイドを塗ったほうが明らかに治りが早かったです。
個人的に関節付近にできる水疱に関しては手の打ちようが無いと思っています。
保湿をしないと関節に沿って傷が広がってしまう
関節付近に水疱ができたら全力で保湿しましょう。
水疱が破けてしまうのは仕方がありません。 しかし、保湿をすれば傷口が広がらないようにすることはできます。
逆に肌が乾燥しているとマッハで傷口が裂けていきます。
水疱が破れた部分、裂けて広がった部分は強いかゆみを伴います。
破れる前に保湿する。 破れた後の傷口を早く治したいならステロイドを塗る。
水疱は予兆なので見逃さずに保湿ケアしましょう。
掻かなくてもアトピーが悪化する知識を共有することが大切
朝起きてアトピーが悪化している=寝ている間に掻いてしまった! ではありません。
掻かなくても、薬を塗っていてもアトピーが悪化していることはあるのです。
そういうものだという割り切りは大切です。
気にしても解決しませんし、気分が落ち込んでしまうのはストレスです。
アトピーが悪化する原因はストレスなので、気に病むことで更にアトピーが悪化してしまう可能性があります。(水疱や破れた個所は強いかゆみを伴うのでより辛いです)
アトピーは「掻いてしまった!やってしまった!」と自分を責めがちです。
アトピーに厳しい周囲の人がいる場合、責められていると感じることもあるでしょう。
掻いていないのにアトピーが悪化する事例がある。
この知識があると「そういうもの」と切り替えて前向きに進んでいくことができます。
結果、受けるストレスが少なくなりアトピー改善につながるのです。