子供に脱ステロイドのアトピー治療はさせないと決めています。
ぼくは脱ステをやったことがある経験者です。脱ステ失敗の経験者でもあります。 40年近くアトピーと付き合い続け、試行錯誤し続け、アトピーを克服した人間です。
脱ステを否定するつもりはありません。 ぼくは脱ステ失敗しましたが、やるんじゃなかったとも思っていません。
ただ、もしやり直せても脱ステはしないです。 なぜなら脱ステをやる意味が無いことに気が付いたからです。
だから、じぶんの子供には「脱ステ」をさせないことを決めています。
- ステロイドで肌がきれいになるならステロイドを使ったほうが良い
- 子供に脱ステを押し付けるのは親のエゴ。子供のためを思うなら遠慮なく病院を変えまくって子供に合う治療提案してくれる病院を見つけ出す
- アトピーは肌の病気ではない。ステロイドは肌をきれいにする薬。だからステロイドでアトピーが治らないのは当たり前
- ステロイドで肌がきれいになっている間に何をするか?が結果として脱ステロイドになる
- アトピー悪化の原因はストレスだから、肌のストレスを取り除いてくれるステロイドを最大限に活用する方針
ステロイドで肌がきれいになるならステロイドを使ったほうが良い
どうしてステロイドを使ったほうがいいと思うのか? ステロイドを使うとアトピーで掻き壊した肌がすぐに、すごくきれいになるからです。
ぼくがステロイドに頼るのは「肌をきれいにすることでストレスを減らす」ことが理由です。
ぼくは脱ステを失敗したことがあります。 失敗の原因はストレスでした。
ステロイドを使い続けるとどんどん強い薬にしていかないと効果がなくなってくる。 ステロイドを使い続けると肌の抵抗力が育たずにずっとステロイドに頼り続けることになる。
だから脱ステ頑張ろうと思いました。 でも、今かゆいのです。 猛烈にかゆいのです。 肌が掻き壊れていて不快なのです。 今の肌の状態で人と会うことが、学校や仕事に行くことが苦痛なのです。
不安になったりイライラしたりするとかゆくなってアトピーが悪化します。 ぼくはアトピー悪化の原因はストレスだと確信しています。
脱ステ自体がストレスになって、アトピーが悪化していることに気が付いたのです。
ステロイドには劇的な効果があるのは誰もが知っていると思います。あえて縛ってストレスフルな生活をする。そのストレスに耐え切れず掻き壊す。
負のループに入っていることに気が付いたのです。
子供に脱ステを押し付けるのは親のエゴ。子供のためを思うなら遠慮なく病院を変えまくって子供に合う治療提案してくれる病院を見つけ出す
じぶん自身がアトピーの親は子供に脱ステ治療はさせないと思います。
アトピーの人なら誰しも必ず脱ステを調べますし、実際にやってみて厳しさを痛感しているので子供にすすめようとは思わないのです。
脱ステは成功する人よりも失敗した人のほうが圧倒的に多いです。
脱ステは大人でも成功させるのが難しい。 まして自分も失敗している。 ものすごく辛かった、しんどかった経験がある。 同じことを子供にさせようと思わないです。
アトピーで苦しんできた経験があるぼくは「今がんばればよくなるから!」と子供を励ますことはできません。 ぼく自身が無理でしたから。 虐待しているように感じます。
アトピーの汚い肌が原因でいじめにあった経験もあります。
運動中に関節のアトピーがぱっくり割けて血が出て体操服を汚して悲しかったこともあります。
ぜんぶトラウマです。
この経験に基づいて、親としてどうしたら良いか考えるとお医者さんと子供が良好な関係を築けるように努力することがいちばんだと思いました。
子供の体質に合った効果的な治療を提案してくれるお医者さんに巡り合う努力を惜しまないということです。
アトピー治療の効果は個人差がスゴイです。 じぶんもほかのアトピーの人が「良い」と言っていた治療を試してまったく効果が出ない。 それどころか悪化した経験があるのでよくわかります。
ぼくは「アトピー悪化の原因はストレス」だと思っています。
だからお医者さんの治療方針が子供にとってストレスかどうかをいちばん重要視します。
結果、ステロイドの提案があってそれが子供にストレスが無ければ受け入れますし、経過が良ければ継続します。 経過が悪ければ躊躇なく別のお医者さんのところに行きます(セカンドオピニオン)。
脱ステを否定しないのは、じぶんの子供にあう治療方針の選択肢を狭めない為です。
アトピーのキツさ、しつこさは自分がいちばん理解していますから、親として視野を広く持ち続けることを心がけてやりたいのです。
アトピーは肌の病気ではない。ステロイドは肌をきれいにする薬。だからステロイドでアトピーが治らないのは当たり前
ステロイドを使えば肌がきれいになります。 でもステロイドでアトピーは治りません。
これはすごい重要なことです。
「どんどんステロイドが強くなっていく」これがおかしいと思わなければいけません。
ステロイドは劇的な効果があります。これが罠だと思っています。 肌がきれいに治っていきますから「アトピーが治った」と勘違いしてしまうんですよね。
ステロイドを塗るのは肌の炎症への対処であってアトピーへの対処ではありません。
なまじ肌がきれいになって油断すると、肝心のアトピー対策を怠ってしまいがちになります。
ステロイドは一時的な効果しかない。ステロイドは肌を壊す。だから脱ステするんだ!
脱ステが有効だと思ってしまうのも仕方がないことですし、じっさい僕もそう思って脱ステやって失敗したのですが、今思うと視野が狭かったと反省しています。
冷静に考えると、短期決戦用の薬で肌の炎症を抑えることしかしておらず、アトピー原因に対して何ら対処していない。 炎症が起きたら同じ薬で抑えるの繰り返し。 アトピーが治らないのは当たり前です。
ステロイドはちゃんと仕事しています。
ステロイドで肌がきれいになっているうちにどんなアトピー対策をするかが肝心だったのです。
ステロイドで肌がきれいになっている間に何をするか?が結果として脱ステロイドになる
当時は脱ステのゴール設定が間違っていたと反省しています。
正しい脱ステのゴールとはステロイドを断つことではなく、お医者さん判断が「ステロイド必要なし」となることなのです。 じぶんから進んでやるようなものではなかったんだと思っています。
写真は現在の僕の患部の写真です。 アトピーの写真には見えないと思います。
ここで自己判断して治療をやめてはダメです。
体質改善をやるならこの時です。 今かかっているお医者さんが対処療法に強いタイプなら一緒に根本原因を追究してくれるタイプのお医者さんを紹介してもらうか探しましょう。
普段の生活を見直して体質改善に取り組むタイミングとしてもとても良いです。肌がきれいになっているときはストレスが少ないので。
このくらい回復しても一晩でぐちゃぐちゃになりますから油断してはいけません。ここで油断して治療をやめるからまたステロイドに頼ることになり、脱ステを考えるほどになってしまうのです。
この間にどれだけ生活改善や体質改善ができるかが大切です。 子供の肌がこのレベルに改善したタイミングからが頑張りどころなのです。
万田酵素を試す、せっけんを変える、湿度管理を徹底する。深爪の習慣化。 やっていないなら始めるタイミングですし、やっているなら「治った」と安心して止めてはいけません。
根本的にこの状態が維持できればステロイドが処方されることはありません。 肌の炎症を抑える必要がありませんからね。 勝手に脱ステが成立します。
これが正しいステロイドとの付き合い方だと思いますし、正しい脱ステだと思います。
アトピー悪化の原因はストレスだから、肌のストレスを取り除いてくれるステロイドを最大限に活用する方針
脱ステをやる人の気持ちもわかるんですよ。実際じぶんもやりましたから。
脱ステを否定するつもりは無いのです。
でも、アトピーがどれだけ辛いかは家族のだれよりも理解している。ステロイドが肌を治してくれる事実も体験している。
だからぼくは親が子供に脱ステを強制するのは愛情ではなく親のエゴだと思うし、虐待だとすら思うのです。
アトピーの子供をもつアトピーの親としての最善を考えたとき「ステロイドとの上手な付き合い方を教育すること」だと思ったので、ウチは子供が生まれる前に脱ステしない方針に決めました。
アトピー悪化の原因はストレスだと思っています。
本人のストレスだけ考えるのはダメです。家族全員のストレスを考えないといけません。 ステロイドの効果と即効性は非常に有益です。 活用しない手はありません。
じぶん自身がアトピーで苦しんだ親として、アトピーの子供に実体験に基づく知識を与えてあげたいと思うのです。
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アトピーの新薬が承認されたという明るいニュースがありました。
ぜひ上手くいって、このエントリが必要なくなる日が一日でも早く訪れることを願います。