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どうしてデュピクセントが画期的なのかアトピー患者がわかりやすく解説する

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こんにちは。終身名誉アトピーの灯です。

 

アトピーなら誰もが気になるデュピクセント。

 

 

デュピクセントは画期的な治療法です。 画期的な治療方法なのですが、アトピーのモトから治すタイプの治療方法ではありません。

 

デュピクセントはあくまでも対処療法なのです。

 

対処療法なら今まであったステロイドや飲み薬(シクロスポリン)と一緒じゃないかと思う人がいると思います。

 

結論から先に言うとデュピクセントを積極的に検討するべき人は以下の人です。

 

・長期間重度のアトピーな人

・内臓に負担をかけられない人

 

デュピクセントが画期的な治療方法である理由はこの2つの問題解決にアクセスできることです。

 

医師と相談するにしてもある程度の知識、概要があったほうがより良い相談ができますので、今回はどうしてデュピクセントが画期的なのか、アトピー患者がわかりやすく解説します。

 

 

デュピクセントが画期的な最大の理由は効果が高いのに長期間使用でき、薬物相互作用が少ないこと

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デュピクセントが画期的理由は3つです。

 

・アトピー改善効果が高いこと

・投与期間が長いこと

・薬物相互作用が少ないこと

 

実はアトピーに対して高い効果を発揮する薬は無数に存在します。 その代表がステロイドです。

 

ステロイドは副作用などで良いイメージを持っていない人が多い薬ですがアトピー治療薬としてステロイドの効果は誰もが認めるものです。 アトピー用の飲み薬(シクロスポリン)も同じです。

 

これら既存のアトピー治療薬は効果的。 ですが共通した欠点があります。 それは長期間の使用に向かないことです。

 

長期間使用しているとだんだん効果が薄くなっていくのですね。 ステロイドの悪評をよく分析してみてください。ほとんど長期使用が原因であることに気づくはずです。

 

だんだんと処方されるステロイドのレベルが上がっていくのはアトピーあるあるだと思います。 ステロイドが短期決戦といわれる理由ですね。

 

飲み薬も長期間服用すると肝臓に負荷がかかるのでお休みする期間が必要になります。 ここで困るのが薬を休止しなくてはいけないタイミングとアトピーの改善度合いが比例しないことです。

 

アトピーが良くなっている状態で薬をお休みするなら良いのですがアトピーが良くなっていないのに薬を中断しなくてはならない状況を想像してみてください。

 

極めて苦しい状況ですよね? 結果として脱ステの苦しみのようなものにつながっていくわけですが……

 

デュピクセントが画期的なのは長期間の使用が可能だということです。

 

薬物相互作用が少ないのでデュピクセントは基本的に単独運用ではなくほかの薬と併用されます。(推奨している病院がほとんどです)

 

ステロイドや飲み薬(シクロスポリン)と異なり休止期間を作らなくて良いのですね。

 

これがどれだけ画期的なことが理解できるでしょうか。

 

ステロイドや飲み薬(シクロスポリン)はそもそも「使い続ける」ことができないのです。

 

アトピーを根本的に治す薬は存在しません。 だから薬を使って症状を抑える必要があるのですが、この薬もずっと使い続けることができるようなものではなかったのです。

 

とはいえ薬をやめると苦しいです。押さえつけることの是非はさておいても事実として苦しみから緩和してくれていたわけですからね。

 

アトピーが小康状態ならまだ良いです。 そうでない場合はいけないとわかっていても薬に頼らざるを得ないでしょう。(逆に、他に何を頼れと言うのでしょうか?)

 

使い続けることが推奨されていないものを使い続けないといけない状況があって、これがさらなる悲劇を生みだしていたのです。

 

これに対して明確な回答になるのがデュピクセントなのです。 だから画期的と言うのです。

 

投与感覚が長めなのもメリット

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デュピクセントの投与感覚は2週間に一度です。

 

2週間に一度、注射を打つのは普通に考えると大きな負担ですがアトピー改善という視点で見ると2週間に一度でも十分画期的な長期間なのです。

 

逆に考えると理解しやすいと思います。

 

他のアトピー改善方法をよく見てください。 薬を含めたほとんどのアトピー改善方法は毎日やることが前提になっていると気づくはずです。

 

もちろんデュピクセントだけで完全に症状がおさまるわけではありません。

 

デュピクセントとステロイドを併用したりしますし、何よりもデュピクセントで症状が治まっている間に環境や習慣を見直していかなくてはいけませんからね。

 

それでも従来の方法と比較して環境や習慣の改善に向き合いやすい状況を作ることができるのは確実でしょう。

 

極論ですが、お金の問題を無視すれば2週間に一度の注射でアトピーの問題からある程度解放されるのです。

 

全く問題が無い完全な方法ではありませんが、今まではこの選択肢すらなかったわけですからやはりデュピクセントは画期的、革命的な治療方法なのです。

 

内臓に問題が無く季節ごとにアトピーが良くなる、悪くなるを繰り返すレベルならデュピクセントは不要

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このことから、デュピクセントが有効なのはアトピー歴が長く重症であることが理解できると思います。

 

アトピー歴が長く重症だとほとんどの場合ステロイドのレベルは最強になっていますし、飲み薬(シクロスポリン)などの対策もやりつくしているからですね。

 

今まではこういう人ができる事って入院したり脱ステ(脱ステ期間中で薬のインターバルを取る)くらいしかなかったのですが、デュピクセントという選択肢が生まれたということですね。

 

言い換えるとステロイドやシクロスポリンを中断してもデュピクセントで症状を抑えることができるのでステロイドやシクロスポリンとより付き合いやすくなるわけです。

 

逆に考えると季節の変わり目で一気にアトピーが悪くなる人はデュピクセントまでやる必要が無いのではないか?という話ですね。

 

既存薬のレベル調整で十分対処できるからです。

 

個人的にデュピクセントは脱ステロイドの新しいステージ(やり方)だと思っています。

 

脱ステって確かに有効なのですよ。 繰り返しになりますがステロイドを筆頭にした既存のアトピー薬って前提として長期使用に向かないのですね。

 

だから脱ステ期間を設けて間をあけるという意味で脱ステ自体は有効なのですが、その間アトピーが落ち着いてくれる保証がないので苦しかったり失敗したりするわけです。

 

その間のケアとしてデュピクセントは申し分ない治療方法だと思います。

 

アトピーの苦しみは人それぞれです。 重症アトピーの人からすれば普通の人と変わらないと思うレベルのアトピーでも本人にとっては重大な問題なんてことはザラにあります。

 

デュピクセントは新しいアトピーの治療法! 注射でアトピーを治す! みたいなことを聞いたらちょっと高いけどやってみようかな?と思う人がいるのは当然だと思います。

 

しかしデュピクセントは向き不向きがある治療法。 なによりデュピクセントを受けるには一定の条件をクリアする必要があります。

 

デュピクセントは新しい画期的な治療法ですが、万人に向いた万能の治療法ではありません。 無理してやるようなものでは無いということです。

 

「かかりつけの医師に相談する」 これはわかっているのですが意外とハードルが高いです。 遠慮しがちな人ほどなかなか難しい。 良いクリニックは基本混んでますしね。

 

とはいえ医師と相談することは重要ですから短時間で十分な相談ができるよう知識や考え方をまとめておくとアトピー改善に役立ちます。

 

何れにしても「アトピーの原因を無くす治療法」がみつかるその日までアトピーの症状とうまく付き合いながら環境や習慣を整えていくのが現状いちばん良い方法なのは変わりません。

 

デュピクセントが本当にじぶんに合った治療法なのか? この記事がその相談の助けになれば幸いです。