アトピーと床掃除は切っての切り離せない関係です。
いつでもどこでもかゆみが襲ってきますし、掻いたら皮膚の粉が床に落ちます。
床にはアトピーの粉以外にもさまざまな汚れがあり、巡り巡ってアトピー悪化の原因になる場合があります。
この記事ではアトピーならではの視点からアトピーの効率的な床掃除方法と便利グッズを紹介します。
本題に進む前にひとつ注意点があります。
それはやりすぎないこと。 ぼくは潔癖症なので(アトピーの原因っぽいものを取り除き続けたら潔癖症になってしまったのですよ)書いてある通り完璧に全部やるのたかなり大変です。
なので、良いと思った部分だけ参考にしてもらえると良いと思います。
床の汚れが足で運ばれふとんを汚す
床の汚れと聞いてないを思い浮かべるでしょうか?
ほこりや髪の毛、アトピーの人はこれに加えてアトピー掻いたあとの粉などではないでしょうか。
これに加えて床には油の汚れというのがあります。
調理時に気化した油が床についたものや、裸足で生活しているのなら足から床につく油ですね。
アトピーの人は傾向としてあえて裸足生活を実践している人が多いと思います。
これら床の汚れ、最終的に避けたいのが「この汚れをふとんにもちこむ」ことです。
普通に生活していて床の汚れがアトピーについて刺激になることはあまり考えられませんが、寝室は別です。
足の裏に汚れがついて、そのままふとんに入ると足の汚れがふとんにつく。 床の汚れがアトピーを刺激してアトピーが悪化する原因になってしまうのです。
人間は一日の三分の一眠っています。その影響度合いは無視できないものがあるのです。
スリッパをはくなどの対処法もありますが、根本的に床が汚れている状態を改善したほうがQOL(生活満足度)も高まります。
特にアトピーはじぶんが掻くことで床を汚してしまいがちです。
以前も書いた通り、掻くのを我慢し続けることは現実的ではありませんので掻いてしまった後の対処法を知っておくとストレス対策にもなりますので非常に便利です。
床の汚れの種類で対処法が違う
床の汚れの種類で掃除の方法が異なります。
髪の毛やほこり、ちりなどのごみは掃き掃除系の領域です。
ほうきやちりとり、ドライ系のワイパーシート、掃除機などの道具が効果的です。
料理の油や人の足から出る油の汚れは拭き掃除系の領域です。
雑巾での濡れ拭きや、ウエット系のワイパーシートなどの道具が効果的です。
床掃除は掃除機だけかけておけば十分と思うでしょうが、極限までアトピー悪化の要因を取り除くという観点だと拭き掃除がかなり重要だったりします。
ただ掃除は面倒くさいもの。
それに「やり方」を間違えるとせっかく掃除してもあまりキレイにならないという結果になることもあります。
次に具体的な掃除のやり方を解説していきます。
掃除道具の特徴を把握して使い分ける(おすすめグッズの紹介もここ)
具体的な掃除グッズを見ながらのほうが理解が深まると思いますので、実際に僕が使っている商品を出しながら「なぜコレを選ぶのか」「何が良いのか」を解説していきます。
スティックタイプの掃除機にする理由は排気が上から出るから
アトピーなら掃除機はスティック掃除機が良いです。
・使いたい時にすぐ使える
・排気が上から出る
この2点が非常に良いです。
使いたい時にすぐ使える利点はアトピーの人なら察しがつくのではないでしょうか。掻いてしまったあとすぐにアトピーの粉を吸えるのです。
掻いたあとすぐというのがポイント。 ほかの部屋に散らばる前に対策できるということですね。
排気が上から出るのも見逃せないポイントです。 軽い汚れが排気で舞い上がりませんからね。
キャニスタータイプ、長いホースが付いていて本体を犬の散歩みたいにゴロゴロ引っ張って掃除するタイプの掃除機でも排気が上向きの機種はありますが、根本的な排気位置が床に近いので舞います。
掃除したはずなのに床にほこりが戻っている原因は、排気で軽いゴミが舞い上がり、戻るからなのです。
舞い上がったゴミがふとんの上に落ちてしまっては台無しです。
だから排気はなるべく上で行われるのが良いのですね。 スティック掃除機は仕様上ほとんどの機種がこの条件を満たしますからアトピー向きの掃除機と言えるのです。
スティック掃除機は高いモノ安いモノさまざまなラインナップがありますが、マキタのやつがバランス良いと思います。
↓これ
せっかくスティック掃除機にするならバッテリー式が良いです。
コード式だと無限に使えますが、コードが届かないところの掃除ができなくなったり、コードの取り回しを考えるストレスがありますから。
この手の掃除機はバッテリーからダメになりますから交換できるのもポイント。マキタのコレは交換が前提ですからその点でも安心です。
スティック掃除機は「稼働時間」が問題になりますが、バッテリーを複数用意することで回避できます。
正直バッテリーは高いですがアダプターを用意すると災害時の電源として使えるように拡張できます。
↓これ
掃除機のバッテリーとして考えると高いですが、災害時の備えまで含めて考えれば許容範囲だと思う人は多いのではないでしょうか。
後からバッテリーだけ買い足せるのも良いですね。
アトピー悪化の原因はストレスですから、選択肢の多さ、失敗のしにくさ、いざという時の安心感は見逃せません。(やや強引ですが笑)
ちなみにサイクロンユニット(アタッチメント)付きを紹介しているのにも理由があります。
なんだかんだ言っても掃除はしなくて良いならやりたくないもの。
サイクロンユニットは節約目的で導入する人が多いと思いますが(実際に節約効果があるので買ったほうがよいものです)、達成感を得られるアイテムでもあります。
毎回ごみを捨てる時に「こんなに取れた!」という達成感が掃除を楽しくさせてくれるのです。
繰り返しになりますがアトピー悪化の原因はストレスですから楽しむ要素は重要だと思っています。
フロアワイパーは掃き掃除、拭き掃除の両方ができる万能アイテム
フロアワイパー(クイックルワイパー)は万能アイテムです。
フロアワイパー良いところは掃き掃除、拭き掃除の両方に対応していること。
ドライのワイパーシートをつければほこりや髪の毛の掃除ができ、ウエットのワイパーシートをつければ油汚れの拭き掃除ができる万能アイテムです。
床の拭き掃除はかなり効果のある掃除です。 裸足で生活している人なら明らかに違うと(掃除したなと)気が付くレベルです。
雑巾で床を拭くのはとても大変。続きません。 アトピー改善は継続が重要なので手軽にやれる方法にはすごい価値があるのです。
フロアワイパーはとにかく丈夫なモノを選ぶのがコツです。 伸縮機能すら無いほうが良いくらいです。
フロアワイパーで水拭きをしようとするとどうしても力を入れたくなりますから、しなやかタイプのフロアワイパーだとうまく力がかけられずストレスです。
最悪壊れてしまいます。(一敗。ちなみに伸縮できる部分から壊れます)
掃除機と違って音がしないのも良いですね。 夜間でも気兼ねなく使えます。
掃除機とフロアワイパーは補完の関係ですから、両方揃えておくのが良いですね。
裏技的にブラーバを使う考え方
自宅でアトピーがいちばん肌を掻く部屋はどこでしょう? 答えが「寝室」の人はかなり多いと思います。
シンプルに1番居るというのもありますが、やっぱり寝ている時(掻かないぞ!という気持ちが切れている時)に1番掻いてしまいます。
みなさんベッドの上で掻いたあと、皮膚の粉をどうしていますか?
おそらくベッドの下に落としているのではないかと思います。
人には言いにくい話だと思いますが、たぶんみんなそうだと思います。
掻くときに毎回お風呂場に行って掻くのは現実的ではありませんし、寝ている最中に掻いてしまうこともあります。
それに、ベッドとふとんの間にかさぶたの塊があるのはとても不快ですから、自然と手で払ってベッドの下に落としてしまうのです。
毎朝掃除機やフロアワイパーをかけてから出かけることができればよいのですが、仕事をしているとなかなかそうもいかないのが現実です。
何度も何度も言っていますがアトピー悪化の原因はストレスです。
じぶんの掻いた粉で床が汚れるストレス。
掃除の予定が頻繁に入ることもストレス。掃除をさぼる罪悪感でストレス。
中には掃除が好きな人もいますが、たいていの人にとって掃除は「なるべくならばやりたくないもの」なのです。
でもアトピーは性質上「掃除の頻度」が高くなりがち。
そこでロボット掃除機が活躍します。
中でもおすすめなのがブラーバ。ルンバではなくてブラーバです。
ブラーバの利点は2つ。
・市販のワイパーシートが使えること
・静かなこと
万能アイテム「フロアワイパー」を自動化できるイメージです。
アトピーは床をよごしがち。悲しいですが事実です。 可能な限り掃除の頻度を多くしたい。 でも掃除の頻度を多くするのは現実的ではない場合があります。
だから自動化する価値があるのですね。
市販のワイパーシートが使えるので乾拭き、濡れ拭きの両方ができます。
正直、から拭きに関しては掃除機かけたほうがすっきりキレイになりますが、自動でやってくれるレベルなら十分合格点です。
何より拭き掃除が自動化できるのがすごくありがたい。 裸足で生活している人ならより満足度が高いと思います。
ルンバと異なり音が静か(吸わないから静か)なので、フロアワイパーと同じ感覚で気になった時に稼働させることができるのが良いです。 日中縛りだと使わなくなるので。(1敗)
消耗品が共有できるのもGood。 管理&使うためのハードルが低いというのはストレスがたまらなく、快適なのです。
アトピーは効率化、自動化が向いている
「○○しなくてはならない」という条件や制約は基本的にストレス要因です。
人生は普通に生きていてもストレスを感じること、判断しなくてはいけないことが山のようにあります。
アトピーの人はそれに「アトピーならではの悩み」が追加されます。
ひとつひとつは大したことがなくても積み重なると支障が出ます。
アトピーを掻いた粉で床を汚して怒られた経験はないでしょうか。
怒られないまでも申し訳ないと思った経験はないでしょうか。
前にも書いた通り、発生をどうにかすることは現実的ではありません。
ですが、効率的な対処法を身に着けておくこと、対処を自動化してしまうことといった対策をとることはできるのです。
そうすれば、じぶんのストレスが減るのはもちろん、一緒に生活する人のストレスを減らすことができるようになります。
ごみ&汚れがアトピーを悪化させるリスクが減り、ストレスもケア出来て、結果としてアトピーが改善するのです。