こんにちは。終身名誉アトピーの灯です。
アトピーなら「脱保湿」って聞いたことがあるはずです。 もしかしたら挑戦したことがある人も居ると思います。
脱保湿の目的は保湿剤依存症を無くすことですね。
アトピーはどうしても保湿剤に頼りますよね。そうすると肌がさぼってしまう、機能低下を起こしてしまい、保湿剤が手放せなくなってします。 その対策としての脱保湿ですね。
個人的に、脱保湿の考え方自体はアリだと思います。
アリだと思いますし否定もしませんが、脱保湿で成功するのは運のよい人だけだと思います。
事実、脱保湿は成功する人よりも失敗する人のほうが圧倒的に多いです。 どうして失敗してしまうのか?
それは脱保湿を行う環境が悪いから失敗してしまうのです。
- 脱保湿失敗する人は空間湿度のコントロールをしていない
- 脱保湿を成功させるには準備が大切
- 脱保湿が必要になるのは適切な保湿ができていないから。やりすぎ、やらなさすぎはアトピー悪化の原因になる
- 脱保湿ではなく減保湿を狙ってやっていくのがアトピー改善のコツ
脱保湿失敗する人は空間湿度のコントロールをしていない
結論、脱保湿で失敗する人は空間湿度のコントロールをしていないです。
砂漠と水辺で必要な保湿は違いますよね? 話は非常にシンプルなのです。
脱保湿に挑戦しよう!今日から保湿剤を使わないぞ!はたいへん危険です。
保湿剤を使わなことと保湿をしないことは本質的に異なります。 この違いを理解しないで安易に脱保湿を行うと逆にアトピーが悪化します。
肌から水分が失われていく理由を考えてみてください。
肌を潤わすためには水分が必要で、水分の補給方法は大きく2つあります。
体内から補給する方法と体外から(肌から)吸収する方法ですね。
保湿剤依存症対策で脱保湿する場合、体外からの吸収を止めるということになるのですが……
周囲が乾燥していたらどうなるかは言うまでもないと思います。
あと、体外からの水分吸収を抑えても必要な水分量は変わりませんから足りない分の水分補給などを調整しないと成り立たないのが理解できると思います。
こう考えると脱保湿はかなりスパルタですよね。
肌に必要な水分量を制限するうえに、保湿剤のバリア機能がなくなるため乾燥が加速しますから、安易な脱保湿はかなりスパルタな方法だとわかります。
脱保湿を成功させるには準備が大切
安易な脱保湿は危険ですよという話をしましたが、脱保湿自体がいけないことだという話ではありません。
脱保湿を行うためには準備が必要なのです。
保湿剤を塗らないことと肌の乾燥を防ぐこと、補助してあげることは別です。
肌が乾く要因は極力とりのぞいてあげる必要があるということです。
手段は無数にありますが、大きく3つのポイントがあります。
1.湿度計を準備して周辺湿度をコントロールする
2.こまめな水分補給を心がける
3.オリーブせっけんなど、肌の水分が失われにくいケアアイテムを導入する
まずは湿度計。脱保湿するなら湿度計は絶対に必要です。 湿度は高すぎても低すぎても良くないのでコントロールし、適切な湿度を保つのが重要なのですが、適切な湿度を保つために今の湿度を知る必要があるのです。
次にこまめな水分補給ですね。 脱保湿中は肌から水分が入ってきませんし、逆に肌から出ていく水分量が増えますので体全が乾きやすくなります。
人間の体の仕組み的に、肌に水分を供給するのが第一優先ではありませんからこまめに水分補給をしないとどんどん肌が乾燥していくことが理解できると思います。
最後にオリーブせっけんなどのケアアイテムを使うことですね。 手洗いや入浴のたびに洗浄剤が肌の油を奪います。 これはある程度仕方のないことなのですが、保湿剤でケアできないなら失われる量を減らすしかありません。
オリーブせっけんなどのケアアイテムの役割は必要な保湿剤の量を減らすことです。 そもそも乾燥しないようにする系アイテムと言ってもいいでしょう。
保湿剤を使わない分、体から蒸発する水分量が増えるのは当然です。 だから環境をチェック(計測)し、水分補給量をコントロールしたり保湿剤以外の方法で水分の流失を防ぐなどのフォローをしないと脱保湿はうまくいかないのです。
脱保湿が必要になるのは適切な保湿ができていないから。やりすぎ、やらなさすぎはアトピー悪化の原因になる
そもそも脱保湿が必要だと思う人は過剰に保湿している可能性が高いです。
特に空間湿度のコントロールや水分補給に問題があるケースが多いです。
保湿をするときに湿度を確認している人は少ないのではないでしょうか?
砂漠に行く時と湿度の高いジャングルに行く時とで同じ保湿で良いわけがないというのは理解できると思います。
試しに化粧水や保湿剤を毎回同じ量使う管理をしてみてください。 毎回同じ量を使っているのにべたつく時があったり乾燥する時があったりと、季節やその日の肌状態によって結果が異なることが実感できると思います。
アトピー治療では過剰保湿になりがちな指導をされることが多いと思います。
過剰に保湿するとどうなるか? 肌がコントロールしてくれるわけですが、その結果、肌がさぼっていると思ってしまいがちなんですよね。
周囲の環境やその日の体調に合わせて保湿をコントルールするのは極めて難しいですが、コツがあったりします。
・保湿剤の量を均一にすること
・湿度を計測すること
・記録を取ること
この3つです。 毎日毎回の保湿剤の量を一定化します。 そのうえで湿度を計測します。 すると、湿度と保湿剤の量バランスが明らかになります。
湿度が高い日は保湿剤が多いと感じ、湿度が低い日は保湿剤が少ないと感じるわけですね。定量、均一だから気づけることです。
そのうえで体調なども含めて記録を取っていきます。 アトピーノートですね。
こうすることでじぶんのアトピーに対して適切な保湿量がわかりるようになります。
脱保湿ではなく減保湿を狙ってやっていくのがアトピー改善のコツ
脱保湿をやるのではなく減保湿のほうがアトピー改善に効果的です。
そもそも保湿自体は必要な行為です。 保湿剤依存症が心配になって脱保湿を考えてしまう状況というのは過剰保湿をしている可能性が高いです。
過剰保湿をしているのに脱保湿をすると極端から極端に振れますから体に負荷がかかります。 脱保湿とは基本的にうまくいかないのです。
なのでやるべきは脱保湿ではなく減保湿です。
体の保湿を保湿剤(化粧水なども含む)だけに頼る状態が良くないのです。
水分補給やサプリでのビタミン摂取(保水)、オリーブせっけんで油分流失の防止などを行い保湿剤の量を減らしていくのが健康的だということです。
脱保湿とは狙ってやるものではなく、さまざまなアトピー改善を組み合わせた結果、自然と達成するものなのです。
安易に脱保湿すると相当苦しい思いをします。肌バッキバキになりますからね。 しかもうまくいかないです。 こんな思いをする人は少ないほうが絶対いいです。
脱保湿を考える前に、ぜひ減保湿を検討してみてください。
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