「大人になったらアトピー治る」お医者さんに言われアトピーと付き合ってきましたが、アトピーが気にならないくらいに治ったのは30歳を過ぎてからでした。
年齢が上がるにつれてアトピーが楽になったかというと微妙なところで、アトピーでいちばん苦しかった時期は22歳~30歳くらいまででした。
本格的にアトピーが改善し始めたのが20代後半頃。 アトピー対策アイテムを手当たり次第に試していた時期です。
あと、病院に行ってはいたものの皮膚炎の治療だけでアトピーの治療をしていないことに気づいたのもこの頃です。
- 20代後半からお金と情報を活用できるようになった
- 大人になってもアトピーが治らなかったのは、むしろ大人になってひどくなったのはストレスが爆増したから
- 皮膚科で「皮膚炎」の治療はしたけど「アトピーの根本治療」はしていなかった
- 大人になってアトピーを克服したからわかったこと
20代後半からお金と情報を活用できるようになった
20代後半からアトピーが改善したのはお金と情報の自由があったからだと思っています。
特にお金。 社会人になってそれなりの年数が経っており、必要なモノがだいたい揃っていましたからお金を使う機会があまりなく、それなりの貯金もあったので経済的に自由でした。
インターネットで簡単に情報が手に入るようになっていたのも大きな理由です。
情報があってお金もあるといろんな事ができるようになります。 ぼくの場合は転職しました。
大きくお金を使う予定もありませんでしたし、この時は長時間労働していたのですが何のために長時間労働しているか疑問に思っていた時期だったので、それなりの貯金を背景に残業が少ない会社に転職しました。
転職してしばらくすると、寝ているときにアトピーを掻く頻度が減っていることに気が付きました。
後になって気づくのですが、ストレスが少なくなったことが原因です。(その後、仕事に慣れて管理職になりリストラなどの精神的に厳しい仕事をしているときによる掻くのが再発したのでストレスだと思っています。)
病院に行くために半休をとることも簡単にできるようになり、評判の良い皮膚科を調べてチャレンジできるようにもなりました。
新しい職場はぼく以外全員女性だったのでも幸運でした。
スキンケアの情報交換を積極的に行い、会社の帰りにハンズに寄ったり(定時帰りってすばらしいと思いました)、Amazonで買い物したりしていました。
シャワーヘッド、ボディクリーム、せっけん、シャンプー、健康食品… いくら使ったか見当もつきません。100万円は余裕でこえていると思います。(ハンズのお姉さんにお世話になりました)
おかげで保湿に関する知識が一気に増ました。 時間とお金があったのでトライアンドエラーを繰り返すことができ、30歳になるころにはかなりアトピーが良くなりました。
大人になってもアトピーが治らなかったのは、むしろ大人になってひどくなったのはストレスが爆増したから
子供のころ通っていた皮膚科で「大人になったらアトピー治る」と言われ、期待していましたが、アトピーがいちばん深刻だったのは20代半ばの頃でした。
この頃は人生でいちばん仕事のストレスが強かった時期です。
今おもい返してもブラックな職場環境だったと思いますが、じぶんが未熟で仕事と感情のコントロールができていなかった事も原因だと思います。
20歳~30歳でアトピーがひどくなる、再発する人おおいんじゃないかと思います。 この時期は同期と昇進に差がついてくる、結婚する友人が出始める、転職して成功したと言ってくる人が出始める時期です。
「今のままで良いのだろうか?」と思い悩む時期。 不安とストレスがアトピーを悪化させるのではないかと思います。
これが大人になってもアトピーが治らない原因だと思います。
「大人になるとアトピーが治る」とお医者さんに言われたことを妄信して生きてきましたが、根拠を調べてみると子供の頃と比較して鈍感になるからアレルギーが発症しにくくなるというもの。
そもそも大人って何歳よ? 人生が落ち着いてきた40~50歳? 普通に考えて結婚や仕事でアトピーが不利にならないことを願うのだから、大人って20歳くらいでしょ! 今良くならなきゃ困るのよ!と憤ったことを覚えています笑
じぶんが悪いのは百も承知ですが「大人になったらアトピーが治る」に甘えてアトピー対策に本腰を入れず、先送りにしてきたのは事実です。
アトピーとストレスの関係を意識し始めたのはこの頃からです。 今でもそう思っていますし、生活からストレスを無くすようにしたらアトピーが改善したので間違いなかったと思っています。
皮膚科で「皮膚炎」の治療はしたけど「アトピーの根本治療」はしていなかった
病院に通い続けているのにアトピーが治らないのはどうしてだろうとずっと思っていました。
よくよく考えたら「アトピーが治る治療」をしていないことに気づきました。
アトピー掻きむしった痕を治す「ステロイド」の薬をもらったり、かゆみ止めの飲み薬をもらったりしていましたが、これ全部対処療法です。
病院に通うと皮膚はきれいに治ります。 で、「悪くなったらまた来てね」で終わるのがいつものパターンです。
肌はきれいになっているので「アトピーが治った」と言えなくもないですが、アレルギー反応そのものにアプローチしていません。 そりゃ繰り返すはずです。
大人になってアトピーを克服したからわかったこと
大人になってからアトピーが改善できた今だからわかったことがあります。 アトピー改善って難しい。
特効薬が無いので原因を無くすしかない。 でも、原因の範囲が広すぎる!
食べ物が原因かもしれない。
肌への刺激が原因かもしれない。
ストレスが原因かもしれない。
食べ物なら具体的に何アレルギーって検査できるけど、わかっても食事の対策はスゴイ大変。
肌への刺激はもっと大変。 肌着が原因なのか、化繊が原因なのか、洗剤の残りが原因なのか。花粉なのかホコリなのか汗なのか。
ストレスはもっともっと大変。 どんな生活をしていてどういう人間関係でどこにストレスを感じているのか。
食べ物以外一つずつ原因究明していくのは普通のクリニックじゃ無理だろうなと思います。 「かもしれない」で提案するには広すぎるのです。(薬じゃないものをかもしれないですすめても責任が取れないのでしょう)
だから「今困っていること」である炎症(肌のキズ、ぐじゅぐじゅ)を治すことに注力するのは無理のないことだと思います。
アトピーを克服するにはじぶん自身が試行錯誤すること、努力することが不可欠です。 もらった薬を使っていれば治るという病気ではないのです。
「アトピーに強い医師」を別カテゴリで認識しなきゃいけない理由も理解できます。
わざわざ「アトピーに強い医師」をたずねる患者は感度の高い患者です。「効果があるかも」レベルの事に医師と患者が一緒にトライアンドエラーでやっていく必要があるので選別が必要なんだと思います。
アトピーは生活習慣病みたいなものだと思っています。
生活の中に「なにか」原因があるのです。 栄養不足なのか、運動不足なのか、洗剤残りなのか、ストレスなのか… 原因を突き詰めて対策するか、しらみつぶしにやっていくしか無いのです。
アトピー対策は家庭でできることがあまりにも多い。
アトピーで生まれてきてアトピーを克服した親として、この経験を子供のために活かしていこうと思うのです。