アトピーだけど犬や猫と暮らしたい。
こう思っている人は多いと思います。
しかし、ペットが原因でアトピーが悪化するのが怖くて諦めてしまう人がほとんどだと思います。
この記事でも基本的な考え方は「大事をとって諦めよう」です。
でも、ペットと一緒に生活するのは「癒し」や「喜び」があるのも事実。
アトピー悪化の原因はストレスなので、我慢自体がストレスになってアトピーが悪化してしまってはいけません。
何より、アトピーが原因で人生の楽しみが損なわれるのはもったいないです。
※ちなみにぼくはアトピーですが犬も猫も飼っていました。 今は熱帯魚を飼育していますが、ペットについての体験談も書いておきます。
この記事ではさまざまな角度からアトピーとペットの付き合い方をテーマにお話をしていきます。
アトピーが飼育できるペットを確認しよう
アトピーだからペット全般がダメなのではなく、相性が良いペットと相性が悪いペットがいるのです。
大きく区別すると毛が生えているか生えていないかですね。
犬や猫、ハムスターがアトピーと相性悪いといわれるのは毛が生えているからです。
毛そのものがアトピー悪化の原因になってしまうのもそうですが、ダニやフケ、ハウスダストがアトピーを悪化させてしまうのですね。
逆に言えば毛のない生き物だったらこの手の心配はありません。
熱帯魚やカメなどの水生生物や爬虫類などですね。
熱帯魚の飼育で手荒れを心配する人がいるかもしれません。
でも大丈夫。 ぼくはいま熱帯魚を飼育していますが慣れれば手をぬらすことはほとんどありません。(魚もきちんと懐くので十分いやしになりますよ)
このように、犬やねこ以外の選択肢を検討してみるのが一つです。
どうしても犬や猫と暮らしたいなら事前調査を十分に行う
とはいえ、犬や猫と生活したい!という思いが強い人もいると思います。
でも「えいやっ」と始めてしまってはいけません。 最悪、おたがいに不幸になってしまうからです。
だからまずきちんと調査するところからはじめてみましょう。
病院でアレルギー検査をしてもらう
病院に行って医師と相談し、可能ならアレルギー検査をしてもらいましょう。
ここでひとつ覚えておいて欲しいのが、アトピー患者にペット飼育をOKする医師は基本的に居ないということです。
お墨付きを与えても責任が取れないからですね。
とはいえ、いちばん最初にやるべきことは医師への相談です。
犬や猫は10年以上の付き合いになることも珍しくありません。 アトピーの原因になるからといって捨てることは許されません。
ここはきっちりやっておきましょう。
最低限「猫カフェ行っても大丈夫ですか?」くらいは確認しておきましょう。
猫カフェなどの施設を活用してアトピー悪化の程度を確認する
体を張った施策になります。
医師に確認した後、猫カフェに通いましょう。 体を張って試す感じですね。(犬が集まるカフェでも良いです)
猫カフェで確認するのは2つ。 アトピー悪化の度合いと猫カフェ自体を趣味にできるかどうかです。
猫カフェに数か月(できれば半年以上)通い続けてアトピーの確認をしましょう。 時間をかけるのは1回2回で悪化しない可能性があるからですね。(なるべく長時間居るようにしましょう)
アトピーが悪化した場合、猫カフェを変えてみるのも良いです。
猫カフェに行き比べてみると違いが理解できるのですが、空気清浄機の数や猫のメンテナンス方法で差があります。(けっこう大きな差があります)
きちんと環境を整えたら大丈夫なのか、環境を整えてもダメなのかを確認するためですね。
もう一つは猫カフェで満たされるかどうかを確認しましょう。
正直、猫カフェが習慣になって、猫カフェでしっかり満足できればアトピー的にはこれがいちばん良いです。
とにかく、ここで言いたいのはいきなり飼い始めるのではなく、猫がいる環境に入り浸ることでじぶんのアトピーがどうなるかを確認しておきましょうということです。
十分なお金を確保しておく
ペット飼育にはお金がかかります。 エサ代やトイレなどの消耗品の他に病院代などは想像つくと思いますが、アトピー対策費用を考えておきましょう。
アトピー的に空気清浄機の購入代金(フィルターなどの消耗品代も)やペットのトリミング費用はかなり重要です。
あと、できればロボット掃除機なども準備しておきたいです。定期的に床に落ちたペットの毛を取り除くことは重要なアトピー対策です。
ペットの毛対策をまとめるとこんな感じですね。
・定期的なブラッシングやトリミングで根本的な抜け毛対策
・空気中を漂う毛を空気清浄機で対策(部屋ごとに欲しい)
・ロボット掃除機で定期的に床の毛を取って浮かなくする対策
ペットとアトピーが不幸にならないようにするためにこのくらいは見ておきましょう。
参考記事→アトピーが改善する正しい床掃除の方法を教える - アトピーに負けないっ!
最悪の逃げ場を用意しておく
ここまでやってもダメなパターンも想定しておきましょう。
最悪、どうしても飼育できなくなってしまった時を想定して親類などに譲渡を打診しておくのです。
かならず「事前に」相談しておくのが重要です。(事後はダメ。ぜったいにダメ)
その際、ペットと一緒に生活したい熱意とそのためにやった努力(これまで書いた内容など)を一緒に説明しましょう。
そのうえでペットが寿命を全うするまで養育費を払い続けるくらいの誠意を示しつつお願いしてみましょう。
ペットを飼うと決めた以上、ペットの一生に責任を持つべきです。
ペットの飼育はアトピーがあってもなくても基本的に大変なことですから、冷静に「そこまでしてでもペットと生活したいかどうか」と向き合いましょう。
もしこの提案を受け入れてくれる親類なら最大限の感謝を示しましょう。(逆の立場で考えてみると理解できますが、相当なことです)
【重要】子供を作る予定があるなら子供が生まれるまで我慢する
夫婦で子供を作る予定があるなら子供が生まれるまで我慢しましょう。
理由はとてもシンプルで、子供がアトピーだった場合に子供を優先せざるを得ないからですね。
命に優先順位をつけるべきではありません。
そうせざるを得ない状況になっていること自体がマズイので妊活に集中するべきです。
アトピーが犬&猫と生活して大丈夫だったのか?
ここから先はアトピーのぼくが犬&猫と一緒に生活していた時の記録になります。
小学生くらいから猫を飼い始め、途中で犬が家族の一員に加わりました。
猫はチンチラ。毛の長い種類ですね。犬はマルチーズ。小型犬ですね。
犬も猫も寿命まで一緒に生活しました。
まずアトピーについてですが悪化しました。これは間違いありません。
ただ、ぼくの場合は悪化の度合いはそれほど強いものではありませんでした。
家が一戸建ての2階まであるタイプで、自室があってドアで仕切られていたこと、空気清浄機があったからだと思います。
ちなみに、いま猫カフェに行くと猫アレルギーを起こします。 きちんと管理されていないと思われる(失礼)猫カフェに行くとより顕著に猫アレルギーがでます。
空間に余裕があることと空気清浄機やロボット掃除機などでのケアが行き届いているかいないかで相当違うという実感です。
↓空気清浄機はアトピー対策のマストアイテムだと思っています。
いまぼくたち夫婦は妊活をしているので犬&猫を飼育する予定はありませんが、状況が落ち着いたらまた猫と一緒に生活したいと思っています。
このブログではずーっといっていますがアトピー悪化の原因はストレスだと思っています。
動物アレルギーはすごい個人差があるので難しいのですが「ペットとの生活で得られる癒し>>>アトピー悪化の苦しみ」ならアトピーでもペットを飼育するのはアリだというのが個人的見解です。
ちなみに今は熱帯魚を飼育しています。 かわいいですし癒されます。(熱帯魚って飼い込むとどんどん奇麗になっていくんですよ! 売られている状態は50%もないくらい。飼育しなければ見れないというのもハマるポイントです!)
↓水槽セットは安くて始めやすいのもある! 一応、リンクを載せておきますができればお店で買ってほしい……!
どうしても犬や猫と生活したいというのでなければ犬&猫以外の選択肢に目を向けてみるのもおすすめです。
勇気を出して爬虫類カフェやふくろうカフェに行ってみると世界が変わるかもしれませんよ!(単純に目にする機会の差という話もありますので)
何れにしても、ペット&人間の両方が幸せであることが想定できないとペットを飼うべきではないです。
アトピー悪化の原因はストレスですから、アトピーは動物アレルギーだけではなく命の重さも含めて十分に検討して、ペットも人間も、お互いハッピーになれると確信してから飼育を始めるのがいちばん良いと思います。