まずぼくのポジションを改めて明確にします。
ぼくはステロイド推奨派です。 くわしくまとめた記事があります。
しかし脱ステ経験者でもあります。紆余曲折あって脱ステに失敗したというか、ステロイドを見直したわけですね。
脱ステカテゴリの記事→脱ステ カテゴリーの記事一覧 - アトピーに負けないっ!
脱ステ経験者なのでステロイドが嫌だという気持ちは痛いほどわかります。 できるかぎりステロイドと距離をおきたい気持ちは今でも持っていますから。
この記事はステロイド以外でアトピーの掻き傷を早く治す方法を紹介する記事です。
ただ、大原則として重度の掻き傷なら病院に行ってステロイドを処方してもらって対処するのがいちばんだというのははじめに述べておきます。
そのうえで、ステロイドに頼らずにアトピーの掻き傷を早く治す方法を紹介します。
尚、この方法の核は自己治癒能力の強化なのでステロイドと併用しても効果を発揮する方法になります。
アトピーが原因でも掻き傷は掻き傷。栄養補給と患部の保護で治るスピードは大きく変わる
掻き傷、外傷は肌がダメージを受けている状態ですね。 で、肌を治すのは体、細胞です。
ステロイドをはじめとした薬はこの治癒を促すのが仕事なわけですが、あくまで患部を治すのはじぶんの体がやることです。
だから傷を早く治すということはじぶんの体に支援をしてあげるということになるのですね。
支援の方法はおおきく2つに分類できます。
・外部からの干渉をへらすこと
・傷を治す材料を用意してあげること
この2つです。
外部からの干渉をへらすこと
外部からの干渉を減らすことはわかりやすいですね。 絆創膏を貼るイメージです。 これは詳しくまとめた記事がありますのでリンクを貼っておきます。
アトピー汁との付き合い方がわかると脱ステはぐっと成功する(滲出液/浸出液) - アトピーに負けないっ!
外部からの干渉を遮断することで悪化リスクを減らすわけですね。
例えば、傷口がむき出しだとどこかにぶつけたときにずり剥けて大変なことになってしまうのは容易にイメージできると思います。(ちょっと鳥肌がたちますね)
ワセリンやばんそうこう(ハイドロコロイド絆創膏)で患部を保護して自己治癒能力に最大限がんばってもらう環境を作るわけです。
傷を治す材料を用意してあげること
あとは傷を治す材料を用意してあげることですね。 平たく言うと栄養です。
これも当たり前の話ですが、疲れている時とそうでない時って必要な栄養量かわりますよね?
疲れている時のほうがより多くの栄養が必要になります。栄養ドリンクなどが代表的な商材ですね。
アトピーの掻き傷も同じです。
結局、じぶんの体のエネルギーを使って治すのですから材料を供給してあげる必要があります。
以前「市販のマルチビタミンでアトピーが改善する理由」という記事を書きましたが同じ理屈ですね。
普通に売ってるマルチビタミンでアトピーが改善する理由(サプリメントの選び方) - アトピーに負けないっ!
傷や肌の事を考えるとこのケースならマルチビタミンよりもプロテインのほうが向いているでしょう。
提案している事は「傷を早く治すためにより多くのタンパク質を取りましょう!」という事なので食事で摂っても大丈夫です。 コンビニに売ってるサラダチキンでも良いと思います。
マルチビタミンの記事では話をシンプルにするためにあえて書きませんでしたが、粉プロテインはアトピー向きのアイテムです。
※プロテイン=筋トレ=ガチ みたいなイメージがありますが、プロテイン自体はただの栄養補助食品。サプリメントです。
ある程度保存がきくので必要な時にすぐ使える点が良いんですよね。
あとはアミノ酸スコアという、要するに吸収を促進してくれるものが一緒に入っている製品が多いので無駄がないのも良いですね。 考える必要が無いので。
食事でタンパク質を考えるのは大変ですから。(特にカロリーとのバランス)
この目的で使うのでなるべくタンパク質の量が多い商品が向いています。よくある置き換えダイエット用のプロテインではなく筋トレ用のプロテインが向いています。 良くわからなければリンクの製品が失敗ないです。どこでも買えます。
乳製品がダメならソイプロテインを選びましょう。大豆原料のものです。
じぶんを追い詰めすぎないで脱ステを頑張りましょう
ぼくもそうだったのですが、脱ステにこだわりすぎると脱ステが目的になってしまうことがあります。
とにかくステロイドを使わないことが目的になってしまうのですね。
このときのじぶんはステロイドの副作用ばかりに目がいき、ステロイドの正しい使い方、距離感がおざなりになっていました。(だから良い距離感の今はステロイドを容認しているのです。)
ステロイドが良い、悪いという単純な話でないことも理解しています。 だから脱ステしている人のことは純粋に応援しています。
ただ、薬を使っていない分どうしても傷の治りは遅いです。
困っている方の参考になれば幸いです。