いつだっただろうか。
ドイツのクリームについてモノ申したことがあった。
20年使ったドイツよりも日本のほうがあっていた - アトピーに負けないっ!
日本万歳、国産万歳。 そういっているように聞こえたならば、それは誤解である。
僕が愛用するサンダルはここ10年の間、一貫してドイツメーカーのサンダルだ。
サンダルなんて、夏か、ベランダに出るときか、ごみ出しの時にしかはかない。
こういう人も多かろうが、僕は違う。
1週間でみても、靴を履いている時間より、圧倒的にサンダルを履いている時間のほうが長い。
なぜか。 会社で履いているからだ。
アトピーの話をしよう。
アトピーは全身に現れる。手指や首、関節の内側だけでなく、足にも出る。
足元というのは環境が悪くなりがちな部分である。
特に「革靴」を履く場合は要注意だ。
履きやすい革靴は確かに存在するが、それはあくまでも「革靴カテゴリの中で履きやすい」という事。
けっして、アトピーに対応できるという意味ではない。
汗をかいて、蒸れ続ける部位にアトピーが出るとどうなるか。 いうまでもなく地獄である。
厄介なのは水虫と見分けがつきにくいことだ。
水虫薬を塗ればよいのか、皮膚科でもらったアトピー薬を塗ればよいのか。
とまぁ、こんな具合である。
これが毎日つみあがっていくのだから、たまらない。
これに対してどうするか。 答えは簡単である。 革靴を履かなければよい。
なるべく履き替えるようにすれば、論理的に蒸れが劇的に改善される。
では、何に履き替えるか。 ここで出てくるのがドイツのサンダル、ビルケンシュトックだ。
ビルケンシュトックの何が良いって、フッドベッドという、足が設置する部分が蒸れを吸収してくれるのだ。 求めることにばっちりだ!という事である。
もともとが、ドイツの健康サンダルである。 実際、慣れるまで足の裏がめちゃくちゃ痛かった。 足つぼ痛いみたいなものだ。 どこかが何となく悪かったのだろう。
だが、慣れてしまえば替えが効かなくなる。
靴(履くもの)は奥が深く、軽ければよい、柔らかければよいと、単純に収まらない何かがある。
ある程度の重さが必要、ある程度の硬さが必要。
そのうえ、ある程度の期間を試してみないとわからない。 そういうカテゴリのアイテムだ。
替えが効かないというのは、こういう事である。
なので、直したり、買いなおしたりしてもう10年ほどの付き合いが続いている。
会社で履くサンダルなんて100均のもので十分だ。
実際、100均のサンダルで過ごした時期もあったが、やっぱり何かしっくりこない。
なんだか、足にアトピーなのかぽつぽつしたものができる。
ビルケンシュトックのサンダルは安くない。 100均のサンダルが何十個買えるみたいな差がある。
しかし、冷静に考えてみると、超長時間履くものなのだ。
長時間、体に触れるものにお金をかけるのは、むしろコスパの良いお金の使い方なのではないか?と思うわけだ。
冬の超寒い時期にしか着ないダウンに十数万かけるよりも、圧倒的に良い体験ができる、コスパの良いお金の使い方だと思ったのだ。
今は。会社に2足、家に1足の3足体制になった。
いくら良いものでも、モノには限度というものがある。
これが、今回学んだことです。