アトピーおなじみアトピー汁。
カサカサになると黄色い粉になり、布に吸わすとカビガビになる、いやな臭いのする汁です。
見た目も臭いも良くないのでアトピー汁に悩む人は多いはず。 アトピーにとって身近な存在なのです。
そんなアトピー汁ですが、どうして分泌されているのか、正体は何なのかを知っている人は多くありません。
今回は浸出液(アトピー汁)をテーマに付き合い方を紹介していきます。
アトピーと縁の深いテーマに脱ステがありますが、脱ステを成功させようと思ったらアトピー汁への理解は不可欠です。
アトピー汁は皮膚のモト!
アトピー汁の正体は皮膚のモト。皮膚の赤ちゃんです。
アトピー汁には死んだ細胞を溶かす酵素などが含まれており、新しい皮膚を再生する働きがあります。
滲出液の詳細説明はこちら
・「滲出液」のコントロールが褥瘡(じょくそう)治療のカギ :Part5 褥瘡(じょくそう)を治すための基本的な知識 |アルメディアWEB
・https://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/10/pub0036/T0001939
働きを考えると良いにおいがするわけありませんね。
湿潤治療って聞いたことないでしょうか? アトピーの掻き傷を早く治す方法を調べると出てくる治療方法です。
湿潤治療をかんたんに説明すると、傷口にワセリン塗ってラップでパックするような治療法。 この湿潤治療のキモになるのがアトピー汁なのです。
ちなみに、ちょっと余談になりますが、ぼくはラップで湿潤治療をやった経験があります。
実際、かなり治り早かったですが、個人的にはおすすめしません。
おすすめしない理由はいくつかあるのですが……
・ステロイドのほうが早く治る
・ラップが刺激になってかゆくなる(広い範囲を巻く為、広範囲にわたってかゆい)
・肌が窒息している感(マジでやり方注意!)
おもにこの3つの理由で「だったらステロイドを使おう」ってなりました。
アトピー汁は可能な限り役立てたいが、清潔感とバランスを取る必要がある
アトピー汁の役割を知ると活用したくなるのが人情です。
個人的に、脱ステを目指す(考える)のならばアトピー汁への理解は不可欠だと思います。
アトピー汁への悩み度合いによって脱ステを継続するかどうかの判断ができるからです。
具体的に、清潔感に支障が出るレベルでアトピー汁に困るくらいのレベルなら素直にステロイドを頼ったほうが良いです。
体からアトピー汁が出ている事自体がストレスですし、以前も記事にしましたが布に付着してガビガビになったアトピー汁もストレス要因になります。ダブルです。
あらゆるところから間断なくアトピー汁が出ている状態はじぶんが思っている以上にマズイ状況だと認識したほうが良いです。
マメな着替え、洗濯の頻度を多くするなどで対策していくのですが、経験上間に合いません。じり貧になっていきます。
この状態はステロイドの使いどころだと言ってもよいでしょう。
逆にアトピー汁を活用するタイミングはいつかというと、微妙に掻き壊したくらいのタイミングです。 例えば夜中掻いてしまった!みたいなタイミングですね。
ステロイド活用の鉄則は短期決戦ですから、ステロイドに頼らない傷の処置方法には価値があるのです。
で、この処置にはアイテムが必要になります。 アトピー汁は放置すると乾いてしまいますし、流れてしまうから「とどめる」必要があるのですね。
そこで「ハイドロコロイドばんそうこう」と「白色ワセリン」を使います。
ステロイドを塗る代わりに白色ワセリンを塗って患部をハイドロコロイド絆創膏で保護するわけですね。 単純ですが効果的です。
それほど高くないのも良いです。 患部の状態をみながら取り換える必要が出てきたときに取り換えやすいですからね。
切って使える点もナイス。 アトピーの患部、掻く場所、掻く範囲は一定ではありませんので状態に合わせて無駄なく使えるのはアトピー向きです。
ステロイドとがまん以外の選択肢を持つのが脱ステ成功のコツ
だれしも、できることなら脱ステしたいと思っています。 だらだらステロイドを使い続けるのが良くないことなのはみんなわかっています。
分かっているのにできないのは、できない理由があるからです。
なぜなら他に選択肢を持っていないからです。
掻きむしったあとの選択肢が病院でもらった薬を塗るか(ステロイド)、治るまで放置するかしかない人が多いのです。
だからステロイドとがまん以外にできることの知識が必要なのです。
この方法の良い点は他にもあります。 それは傷全般に有効な対策だということです。
薬箱の中にハイドロコロイド絆創膏と白色ワセリンの用意があれば、じぶん以外の、家族全員の「もしものとき」に備えることができるのです。
準備しておいて損のない、みんな助かる良い方法なので、ぜひ試してみてください!