皮膚科に行って、薬をもらって。 悪くなったらまた来てくださいね。 しばらく薬を飲み、塗っているとアトピーが改善する。 しばらくは順調そのもの。 アトピー治ったのでは?と思ってしまうくらい。
しかしまたかゆくなる。 掻きむしる。 アトピーが元通りになってしまう。
皮膚科に行って、薬をもらって。 悪くなったらまた来てくださいね。 しばらく薬を飲み、塗っているとアトピーが改善する。 しばらくは順調そのもの。 アトピー治ったのでは?と思ってしまうくらい。
しかしまた……
このような繰り返しになっている人は幸運だと思います。 この苦しさの、どこが幸運なんだ!と思うかもしれませんが、ポイントは「再発している事」ではなく「いちど改善している事」なのです。
考え方です。 皮膚科に行って、もらった薬を「アトピーが完全に治る薬」だと思うのではなく、アトピー改善サイクルの入り口に持っていくための薬だと考えるべきなのです。
この考え方で行動すべきことは、アトピーが改善した状態をいかに維持するか。 いかにアトピーを再発させないようにするかになります。 具体的に、アトピーがひどい状態でおやすみ手袋を駆使し、マメな保湿を心がけ、肌がきれいになった後もこれを継続するのが正しい行動である、という事です。
肌の見た目がきれいになったタイミングでケアをやめてしまうからアトピーが再発/悪化してしまうのです。 肌がきれいになったタイミングこそスタートラインである、という意識で行動するとこそアトピー克服への道なのだと思います。
とはいえ、全集中で「今やばいアトピー」と向き合う事は大切で、全集中を維持し続けることは簡単な事ではありません。 つまり、ケアのランクは肌の改善状態にあわせてレベル調整しても大丈夫、というか、意図的にそうしないと現実的に継続が難しいという実態があります。
ポイントは、ゆっくりケアのレベルを落としていくこと。 急激な変化にしない事です。 このタイミングは不安定なので、アトピーの改善状況をよく観察し、レベルの上げ下げでマメに対応できるようにするのが合理的です。
皮膚科の薬で肌がきれいになってから3か月くらいは「観察」を強化するのが最も効率的です。 悪くなったアトピーを回復させることよりも、アトピーを悪化させないことのほうが難易度が低いです。 なぜなら、かゆみがかゆれの刺激になるから。 かゆみはかゆみを呼ぶからです。
肌の状態がきれい=バリア状態 なので、バリアが弱まったタイミング、思っているよりも早め早めで対策を充てていくと、第三者視点で「アトピーだなんてわからなかった!」と言われるようになります。