こんにちは。終身名誉アトピーの灯です。
アトピーにとって過ごしにくい季節です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
夜、寝ている間にアトピーを掻いてしまい、やってしまった感に苛まれたりはしていないでしょうか?
「アトピーに負けないっ!」のテーマの一つに「アトピーは掻いても大丈夫」というのがあります。
参考→アトピーを掻いても治った体験談。アトピーは掻いても良い - アトピーに負けないっ!
本意としては「掻くことを我慢するストレスがさらなるアトピー悪化の原因につながってしまうくらいなら、掻くことを前提として、掻いたあとのダメージをコントロールすればよい」というものです。
今回は、この季節、気候に合わせた「正しい受け身の取り方」をかんたんにわかりやすく解説していきます。
加湿&保湿に力を入れて掻かない環境を作る
「掻いてもOK」とはいえ、掻かずに済むならそれに越したことはありません。
この季節、気候でかゆみが発生しやすくなるのはどうしてでしょうか?
「肌の乾燥」が原因です。 要するに湿度が下がってくることが大きな原因なのですね。
そう考えるとやるべきことがたった3つに絞られます。
・加湿
・保湿
・水分補給
この3つのレベルを上げてやればよいのです。
まずは加湿です。空気が乾燥すると肌の水分が奪われやすくなるからですね。 加湿器のスイッチを入れる、加湿器がないならぬれタオルを部屋干しする等、加湿の方法は様々です。 すぐに実行できるものからはじめてみましょう。
ただし、加湿はやりすぎ注意の側面がある行為です。 湿度で言うと60%を超えたあたりからジメジメの不快感につながりますので、湿度計を使ってモニタリングし、調整していきましょう。
次に保湿です。室内の加湿を十分にしても外に出ることを考えると肌への水分補給もワングレード高めてあげる必要があります。
化粧水や保湿剤のグレードを上げても良いのですが、保湿の頻度を高めることのほうが効果的です。 マメな保湿というやつですね。
特に今年は感染症対策がありますので手指消毒の頻度が高くなり、例年よりも手指のアトピーが悪化しやすい環境です。
最低限「保湿回数>>消毒回数」になるように意識してマメな保湿を心がけると良いでしょう。
参考記事→今年の冬は過去最高に手指アトピーが悪化するので対策する - アトピーに負けないっ!
最後に水分補給です。 空気が乾燥している環境は体から水分が失われやすい環境でもあります。
気温も低くなってきたので夏場に比べてのどの渇きを感じにくい季節でもあります。
化粧品や保湿剤で肌の水分量を「守る」わけですが、守るべきおおもとの水分補給もマメに行ってあげる必要があるのは理解できると思います。
なかなかアトピー対策で水分補給は出てきませんが、それゆえに見逃されがちなポイントなので意識してやっていきましょう。
この3つの対策をするとそもそも掻いてしまうという機会自体を最小化できますので、まずこの3つの対策から進めていきましょう。
冬こそ深爪しよう
次に寝ている時に掻いてしまう対策です。 これはシンプルに深爪しましょう。
掻いた際の肌ダメージ対策で深爪するわけですので、手袋などほかの対策でももちろんOKです。
ただ、経験上「手袋をして熟睡する」のは慣れが必要です。 寝ている間に手袋を取ってしまうこともありますし、手袋の生地をうまく使って掻いてしまうこともあります。
それになにより手袋が睡眠のジャマをすることは避けなくてはなりません。
睡眠は健康の資本です。 睡眠不足がアトピーに悪影響を及ぼす説明などはもはや必要ないでしょう。
それに深爪には日中なにげなく掻いてしまうときにも同様にダメージ軽減効果を発揮してくれます。
深爪は物理的なアプローチなので確実な効果が期待できます。
実際わたしも深爪を怠ったがゆえに朝起きて大惨事ということを何度も経験しています。
(ちなみにわたしはかなりの深爪派です。爪に白いところが残らないくらいに、週1回くらいの頻度でメンテナンスしています)
深爪も慣れが必要な行為なのですが…… 深爪だけは頑張ってほしいです。
というのも「原理的にできなくしてしまう」というのは強力なんですよね。 条件さえ整えてしまえばどんな時でも一定の効果が期待できるというのは強いです。
もちろん深爪しても掻き傷はゼロにはなりません。 ゼロにはなりませんが、長い爪で掻いた傷に比べると圧倒的に「浅い傷」になるので治りが早いのですね。
深爪が辛い人は、ある程度爪を短くするだけでも効果があります。 掻き比べてみればわかりますし、アトピーで苦しむ人なら誰もが感覚で理解できるはずです。
掻かない我慢は無理だし、傷が残り続ける苦しみは辛い。 受け身を取ってダメージをやわらげよう
何度も言いますがアトピーがアトピーを掻かないのは無理です。 アトピーのかゆみは尋常なものではありません。
アトピーを掻けば傷が残ります。 正直、わたしたちアトピーにとって傷の痛みなどなんてことないものです。 問題なのは傷口の見た目と剥がれ落ちる皮が清潔感を損なうことです。
しかして掻けば傷が残るのは道理です。 だから「受け身を取る」という概念が必要なのですね。
掻くのを我慢するストレスがすべての始まりになってしまいますから(短期的に我慢できても長期は無理)ここは容認する。 そのうえでかゆくなる要因を排除する。
最終的に、それでも掻いてしまうことを認めてダメージが低くなるよう受け身を勉強しておくようなイメージです。
この季節は本当にしんどいですがここが年内最後の頑張りどころです!
やっていきましょう!