アトピーの制御について、内側と外側という概念を意識するとうまくいくことに気づいた。
アトピーのつらさを掻き壊して汁まみれになった皮膚と定義する。
アトピーは、先ず内側から発生する。 水疱という形で発生する。
水疱が自壊し、われわれの見慣れたアトピーになる。
つまり、掻かなくてもアトピーは発生するという事。
ただ、すべての水疱が自壊するわけではない。
自分の体を使った検証データだと、水疱が自壊してアトピーになる割合は10%くらいだと思う。 もっと低いかも。
大体の場合、水疱を搔き壊してしまう事で、見慣れたアトピーになるケースのほうが圧倒的に多い。
内側からのアトピーが厄介なのは、事前対処が難しい事だ。
精神と肉体が健康であれば内側からのアトピーは発生しない。
論理的に、内側からのアトピーが発生しないので掻き壊す行動につながることが無い。
理屈の上では正しく、最強なのだが、これは「右足が沈む前に左足を出せば水の上が歩ける」みたいに、現実的ではないという課題がある。
どんなに体調に気を付けていても100%完全なコントロールは不可能であり、それ以上に精神面の、ストレスコントロールは人間である以上、絶対はない。
内側からのアトピーを根絶するというのは不可能だ、と言ってよいと思う。
注目すべきなのは、内側からのアトピー、水疱の自壊率である。
自壊率が10%以下。 これはつまり、ほとんどの場合「掻き壊す」という手助けを必要とすることだ。
なんでもそうだが、50%を60%へ10%引き上げる労力と、90%を100%へ引き上げる労力はイコールにならない。
90%→100%の労力のほうが何倍もかかる。 費用対効果/コストパフォーマンスの観点からみると、良くないと判断できる。
論理的に、内側からのアトピーに対し90%→100%の労力をかける前に、外側からの掻き壊し対策にリソースを寄せたほうが結果が出やすい。
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ここまで言語化できるレベルで気づけたのは掻き壊し対策のおかげである。
具体的にはおやすみ手袋だ。
水疱ができてもおやすみ手袋のおかげで搔き壊すに至らない。
水疱の自壊率が10%以下なので、あれだけ困っていた手指のアトピーがほぼ気にならないレベルになった。
経過観察と分析をしてみると、この記事の内容になるという事。
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ストレス要素は人それぞれ様々だが、アトピーならではの要素。
肌を掻く罪悪感からのストレスと、掻き壊れた肌を見るストレス。
これが悪いPDCAのように循環しアトピーが治らない。
肌の強度を復活させるためにも、一度この循環を断ち切る必要がある。
皮膚科でもらう薬だけではうまくいかない理由もこれで説明できる。
重要なのは、内側からのアトピーに対する手助けをカットする事。
掻き壊しの対策なのである。