アトピーに負けないっ!

アトピー克服した経験と方法をアトピーで生まれてくる子供のためにまとめたブログです

スポンサーリンク

ヴァセリンとワセリンは違う。アトピーの子供にワセリンの種類と選び方を教える

f:id:tumenoakari:20200713094154j:plain

 

ヴァセリンとワセリンの違いをご存知ですか? ワセリンには種類があります。

 

ぼくがこの差を知ったのは大人になってからです。 ワセリンの役割と種類を知ってからアトピー管理がスゴイやりやすくなって感動したことを覚えています。

 

薬を使って肌がきれいになったあとにアトピーがぶり返したタイミングでうまくワセリンが使えるようになると脱ステというか、ステロイドをより効果的に使えるようになります。

 

ヴァセリンとワセリンの違い、赤ちゃん用のワセリンは何が特別なのか、どういうシーンで使うと良いかをアトピーの子供にわかりやすくまとめます。

 

 

ワセリンそのものに保湿効果は無い

f:id:tumenoakari:20200713095410j:plain

 

ワセリンを使う目的は保湿です。ワセリンにはものすごい保湿してくれそうなイメージがありますが、ワセリンそのものに保湿効果はありません。 

 

ワセリンを塗ることで水分が抜けていかなくなって乾燥しなくなる、肌と外気と遮断してくれるので結果として保湿できるという仕組みです。

 

これは肌に水分補給することを目的にワセリンを塗っても効果が低いということです。

 

他の保湿アイテムでしっかり保湿した後にワセリンを使うとより効果的です。

 

ヴァセリンと白色ワセリンの違い

f:id:tumenoakari:20200713100921j:plain

 

ワセリンはドラッグストアでもインターネットでも購入可能です。

 

買おうと思って検索すると「ヴァセリン」と「白色ワセリン」という2つが出てくると思います。何が違うのでしょうか?

 

実は「ヴァセリン」ってユニリーバの登録商標なんですよ。 中身は両方ともワセリンです。 でも、純度が違います。

 

ワセリンの種類の違いは、含まれる不純物の割合、純度の違い

f:id:tumenoakari:20200713101703j:plain

 

ぼくたちアトピーや肌の弱い人、肌が敏感な人はワセリンの種類について知っておくと便利です。

 

ワセリンには種類があります。 代表的な4つの種類を紹介します。

 

黄色ワセリン(ヴァセリンはココ) 

 

4つの中で一番純度が低い種類です。 よく売られているヴァセリンもここになります。

 

値段が安くもっとも一般的に流通している種類になります。ドラッグストアでよく見るおしゃれな「ヴァセリン」はココに含まれます。

 

一番純度が低いといっても通常問題になるレベルの品質ではありません。 普通に使うぶんには何の問題もないワセリンです。

 

イメージとして「美容系のアイテム>医薬系のアイテム」という感じです。

 

白色ワセリン(赤ちゃんやアトピーはココから)

 

 ドラッグストアや薬局で「ワセリンください」というと出てくるワセリンです。

 

黄色ワセリンの純度を高めたワセリンです。(ワセリンは純度が高まるにつれてより白くなります)

 

こちらも流通量は十分であり買いやすいです。値段もヴァセリンと大差なくお手頃価格です。

 

赤ちゃんやアトピーには白色ワセリン以上の純度のモノがおススメです。

 

というかアトピー視点で黄色ワセリンを選ぶ理由が無いと思っています。 実際、ぼくはこれを買って使っています。

 

クリームケースで小分けにできると便利

 

 チューブの白色ワセリンは持ち運びが便利ですがちょっとお値段高め。

 

ワセリンを使い慣れてくると量を使うようになるので(全身で使えるので)量が多いモノを安く買いたくなります。

 

なのでクリームケースを用意してワセリンを小分けにして使いましょう。

 

ヘラがあると取り分けるのに便利です。 ウチはヘラの代用品としてコンビニスイーツ買ったときについてくる透明の小さいスプーンを使っています。(使い捨て)

 

ちなみにケースは遮光のモノを複数揃えておくと便利です。 カバンの中や洗面所、寝室、リビング、職場のデスクなどありとあらゆるところに置いておくようにします。

 

こまめに保湿できる環境を作っておくと効果的です。(手元にクリームが無いと「ま、いっか」となってしまい悪化します/体験談)

 

プロペト

 

 白色ワセリンをさらに精製してより不純物を少なくしたものです。

 

目の周りなどデリケートなところに塗る用として処方されることがあります。

 

一応、ネットでも買えます。 白色ワセリンと異なり50gの使いやすいチューブタイプがありますが、プロペト、サンホワイト(この上のレベル)はちょっと高いので複雑なところ。

 

白色ワセリンで刺激を感じてプロペト以上を試すのは別に問題ないと思います。

 

でも、白色ワセリンでもかなり肌に優しいレベルなので白色ワセリンで刺激を感じた時点で病院に行ってお医者さんに相談することを強くお勧めします。

 

サンホワイト

 

4種類の中でもっとも純度が高いワセリンです。

 

その純度の高さはアレルギーのパッチテストに使用されるレベルです。 ちなみに保険適用外のワセリンです。

 

プロペト、サンホワイトに関しては「こんな名前の高純度ワセリンがある」と認識しておくだけで良いと思います。 基本このレベルが必要な時点で医師の指導は必要だと思います。

 

ただ、ワセリン系は実際に長期使用していても副作用が感じられず、かなり調べた範囲でも「副作用はまずない」レベルのアイテム。

 

肌に浸透して何かをするモノではなく、肌の表面にまとわりついて水分の蒸発を防ぎ、外気の影響を遮断する役割なので「不純物が少ない=刺激が少ない」は明確なので、費用対効果が気にならないようであれば高純度のものを優先的に使うという選択肢はアリだと思います。

 

ぶり返しアトピーに「とりあえず」ぬれるのが強力なメリット

f:id:tumenoakari:20200713112320j:plain

 

ワセリンのいいところは「バリア効果しかない」ところです。 余計なことをしないとも言えます。 ほかのジャマをしないという事であり、種類による刺激さえクリアできれば「とりあえず」ぬっておけるのです。
 

ぼくは脱ステしないですし子供にも脱ステさせないですが、ステロイドをダラダラ使い続けることはリスクだと考えています。(実際に皮膚が薄くなっていく)

 

アトピー肌がきれいになるまでは病院で処方された薬に頼るべきですし医師の指導に従うべきですが、やがて「悪くなったらまた来てね」と言われるタイミングがあります。

 

その後でだんだんアトピーが復活してきたときにステロイドの薬が余っていたら使ってしまう。 というかアトピーは誰もがぶり返しの経験があるからステロイド捨てられず使ってしまうはず。

 

個人差の激しいアトピー改善の中で保湿は万人に効果がある優れた対応です。 ワセリンは「とりあえず」ケアできるので保湿しつつ不安などのストレスから緩和されます。

 

アトピー慣れしてくると「あー、ここは肌きれいだけど絶対にアトピーでボロボロになるな~」とわかるタイミングがあります。

 

こういう場所に事前に薬(特にステロイド)をぬると「薬に耐性がついてしまう」不安がありますが、ワセリンならその心配が無いので安心して使えます。

 

アトピー改善ではちょっとした事の積み重ねが大きな差につながります。

 

だから白色ワセリン大好きなんですよね。安いからガンガン使えるしどこでも買えるし刺激も無いし。 普通に保湿した後、部分的に足りないと思う部分に追いワセリンできるし。

 

赤ちゃんにワセリン苦手になってほしくないのでベビーワセリン買います

f:id:tumenoakari:20200706102458j:plain

 

白色ワセリンで十分だと思っていますが、赤ちゃんにはベビーワセリン買います。

 

 

 最初は何で刺激を受けるかわからないですし、赤ちゃんは肌が弱いですからね。 最初はベビーワセリン使って、大きくなったら白色ワセリンを試す作戦でいく予定です。

 

ベビーワセリンじゃなくてプロペトサンホワイトもいいかも。

 

ぼく自身が大人になってからワセリンの便利さに救われたので、子供には早いうちからワセリンを教えてあげたいのです。

 

 ワセリンの事を知れば知るほどアトピー対策で使いたくなる! 

f:id:tumenoakari:20200713152644j:plain

 

ぼくは趣味でアクアリウム(水槽で熱帯魚を飼育する趣味)をやっているのですがそこでも白色ワセリンを使います。 フィルターのゴムパッキンに塗って劣化を防止するために使うのですね。

 

なんで白色ワセリンを使うかというと、水槽中の生体に影響がないからなんです。

※アクアリウムでも黄色ワセリンは避けます。

 

熱帯魚やってみればわかりますが熱帯魚ってかなり繊細でちょっと対応を誤るとすぐ死んでしまいます。

 

白色ワセリンの安全性はこんなところでも実証されているのですね。

 

あまり神経質になりすぎるのもダメですが、日常的に使用するものの安全性はやっぱり気になりますし重要だと思います。

 

ワセリンは確実に保湿に効果がありますし安全性も高いので、アトピーで生まれてくる子供には「ワセリンがある環境が当たり前」にしてあげたいのです。