今年の夏は暑いです。 夏場は熱中症などが話題になりますが、ぼくたちアトピーにとってはアトピーが悪化しやすい憂鬱な時期です。
8月も半ばとはいえまだまま暑さは続きます。
そこで、今回はアトピーが夏場にやってはいけないことを3つ紹介します。
夏場の過ごし方で秋以降のアトピー状況が変わりますので、ぜひ確認しておいてください。
日焼け止めをぬらない
このブログでも何度か日焼け止めの重要性を説明してきましたが、夏場は特に意識して日焼け止めを活用する必要があります。
出典&参考記事
→News Up たかが日焼け?~甘く見ないで対策を | 気象 | NHKニュース
かなりショッキングな写真が掲載されています。右下の写真は汗ではなく浸出液でしょう。アトピーおなじみの汁ですね。
アトピー肌が日焼けしてしまったら。 というか、ここまでくるとやけどですね。 こうなってしまったらヤバイということが良くわかると思います。
日焼け止めを塗りましょう。
「アトピーこそ日焼け止めとうまく付き合うべき!」というのは過去に何度か記事にしていますが、本当にたいせつなことなのです。
参考記事
→アトピーの子供にニキビにならない洗顔方法と洗顔料を教える - アトピーに負けないっ!
→アトピー改善に海水浴は気をつけないと逆効果になる - アトピーに負けないっ!
→アトピーが実践する清潔感の作り方。3つのコツ - アトピーに負けないっ!
ただし、アトピーの日焼け止め選びは難しいです。 日焼け止めがアトピー悪化の原因になってしまうのではないか?と思ってしまいます。
皮膚科で得られる最大のメリットは治療薬と考える人は多いと思います。 「じぶんのアトピー肌で使える日焼け止めの情報」も同じくらい価値のあるものです。
病院に通っている人は必ず相談しましょう。 電話で聞いても教えてくれると思いますよ。
どうしても聞けない、聞きにくいのなら市販の弱い日焼け止めから試してみましょう。
敏感肌用や子供用として販売されているものです。
↓こういうの
日焼け止めには強さがあります。「SPF」と書いてあるのが強さです。SPFの後に書いてある数字が大きければ大きいほど日焼け止め効果が高く、肌への負担も大きくなります。
だからまず肌への負担が少ないものから試していくわけですね。
ちなみに日焼け止めを塗ったらオールOK、大丈夫とはなりません。 塗りむらや汗で落ちたりもします。
根本的に日に当たらないように行動するのはかなり効果的な対策です。 日陰を選んで歩く、日傘をさすとかですね。
↓最近はメンズ向けの日傘もあるのです。日焼け対策=アトピー対策として取り入れる価値「大」です。
アトピー対策で半そで、半ズボンを着用する(子供に着用させる)ひともいると思います。
しかし、半そで&半ズボンは日焼けに対して弱いということを一緒に考えておかなくてはいけません。
写真をよく見てほしいのですが、服を着ている部分は日焼けしていないことが確認できると思います。
ぼくは夏場でも長袖のワイシャツを着用します。 日焼けの対策ですね。 実際、手の甲と手首から先にかなり色の差が付くくらいの効果があります。
日焼けを甘く見てはいけません。
一般的に日焼け対策と聞くと美容の分野だと思いがちですが、肌への刺激を考えるとアトピー対策としても確実な効果があるのです。
温度管理&湿度管理をしない
夏場は他の季節に比べてアトピーが悪化しやすいです。
どうしてアトピーが悪化しやすいかというと、汗をかきやすく、乾燥しやすいからです。
暑ければ汗をかくのは当たり前。 汗が刺激になってアトピーが悪化してしまうわけですね。
外が暑いのは仕方がありません。 せめて室内の温度管理は徹底して快適な温度にしましょう。
最近は熱中症対策でクーラーを使うことが推奨されています。正直、夏場はクーラーくけっぱなしでも良いと思っています。
電気代が気になりますが、月間で3千円~5千円くらいしか上がりません(機種によります)。
このくらいでアトピー改善に効果があるのなら。なにより快適に過ごせるならば費用対効果としては優れていると思います。(ストレスも減るので効果的なのです)
温度と、もうひとつ気をつけたいのが湿度です。
汗の原因に温度が関係するのはわかりやすいですよね。温度が高いと暑いから汗をかく。 実は湿度が高くても汗をかくのです。
高い湿度も汗も共通して不快です。 肌への刺激にもなりますからアトピー悪化の原因になるわけですね。
夏はむしむしして湿度が高いイメージがありますが、室内で冷房をつけていると乾燥します。除湿じゃなくても乾燥します。
エアコンに排水ホースが付いていますよね。 ホースから流れ出る水は室内空気中の水分です。 除湿でも冷房でも、エアコンが稼働すると室内は乾燥するのです。
するとどうなるか。 肌を保湿しないとかゆくなるわけですね。
外は熱くてむしむし高湿度。室内は涼しいけど乾燥している。 相反するケアをする必要があるのです。
とはいえ、湿度管理は難しいです。 なぜなら湿度は見えないから。
温度管理は誰もが自然とエアコンを使ってやるのですが、湿度管理をしている人はほとんど居ないと思います。
湿度管理はインフルエンザが流行しだす冬に気をつける人が多いですが、夏場は無警戒の人がほとんどです。 夏場、アトピー悪化する原因が乾燥だったというのは意外なほど多いのです。
対策として湿度計を準備しておきましょう。
参考記事→子供のアトピー対策で湿度計を買う。じぶんが徹底的に湿度管理したら汗対策や保湿がスゴイ楽になったから。 - アトピーに負けないっ!
↓こういうの
湿度管理は除湿と加湿、両方の対策が必要になりますが「いまどのくらい」がわからないと対策が実行できません。
湿度管理が甘くなりがちなのは見えないから。 見えるようにしておくだけで「どうしてアトピーの調子が悪いのか?」の判断、分析がしやすくなります。
特に夏の夜にアトピーを掻きむしってしまう人におすすめです。
夜中にアトピーをかいてしまう原因は湿度かもしれません。
水分補給をしない
熱中症対策として水分補給は重要です。 同じくらい、アトピー対策として水分補給は重要なのです。
過去参考記事→水を飲むとアトピーが良くなる。水を飲むのは保湿のため - アトピーに負けないっ!
汗をかくと体内の水分量が少なくなります。 細胞が水分不足になるわけですね。
アトピー対策に保湿!と頑張っている人は多いと思います。
お風呂上がりの化粧水、乳液、クリーム。 これらは体の外側から肌へ水分を補給しているわけですが、体内の水分不足を補えるほどの量ではありませんよね?
水分補給は保湿の基本なのです。
特に夏場は体内の水分量が不足しがちです。 乾燥によるアトピー悪化を防ぐためにも、意識して水分補給をしましょう。
夏場はアトピーが悪化しがち。適切なケアをして夏を乗り切ろう!
夏はアトピーを悪化させる要素がとても多い季節です。
・日焼け
・寒暖差
・汗
・湿気
・乾燥
・水分不足
これだけの原因がありますし、乾燥と湿気など相反する要素もあります。 対策が難しく、結果として夏場はアトピーが悪化する人が多いわけです。
「夏」とひとくくりで対策するのは大変です。
それぞれの要素に分解して一つずつ対策していきましょう。
地味ですが最もアトピーが悪化しやすい夏を乗り切れるようになると、他の季節はもっと楽に乗り切れるようになります。
夏がなくなるなんてことはありませんから、上手に付き合っていきましょう!